愛は妥協から 2

事務所代表のリチャードからクライアントとの食事に誘われたアリー。レストランではジョンがしでかした内容(ひとつ前の記事)の話題に。ただ、アリーはリチャードの恋人ウィッパーがクライアントとキスしているところを見てしまった。。。

アリー、今夜のクライアントとの食事に付き合ってくれっ!

R: Ally, on another matter, do you have plans tonight? I’m sure you don’t.

アリー、別件なんだけど、今夜空いてる?もちろん空いてるよね。

A: Why?

それ、どういう意味っ!?

R: Well, I have a dinner meeting with Ronald Cheanie,Gaddum Publishing, big ticket. I’d love you there.Two sell better than one.

実はガダム出版のロナルド・チーニー氏とディナーの約束があって、でかい話だろ? 一緒に出てほしいんだ。

A: Richard, I’m not good at landing accounts.

リチャード、私接待は苦手なのよ。

R: That’s what you said about the airline account. I popped the cork, remember?

えー、だってこの前は航空会社との接待でワイン開けたじゃないか。覚えてるだろ?

アリーはしぶしぶ付き合うことに。

アリー(左)と大口クライアントのチーニー氏(C:右)
リチャード(左)と恋人のウィッパー(W:右)

W: I’m not endorsing prostitution. I’m just saying it’s a waste of tax dollars trying to enforce it. And, by the way, it’s okay for a gal to demand a diamond ring from a guy befor sex, but not money, right?

売春を支持するわけじゃないけど、税金を使って取り締まるのはお金の無駄だと思うの。若い女の子がセックスの前にダイアの指輪をせがむの良くて、お金がダメなのはなぜなの?

R: Whipper likes to say diamond ring to torture me. Don’t you?

ダイアの指輪をねだるなんて厳しいなぁ(笑)。欲しいの?

C: Well, they are double standards everywhere. And sex is currency. Let’s face it.

いずれにせよダブルスタンダードなんだよ。問題は性の商品化だ。結局どっちも同じさ。

[A: This guy is cute.]

[この人、いいかも。]

R: You don’t mean to endorse that from a moral standpoint, do you?

モラルの観点から勧める、という意味じゃないよね?

C: Ally, truthfully, have you ever used your sexuality to, uh, gain your advantage?

アリー、実際の所、仕事で女性を武器にしたことはあるかい?

A: Me? No.

私?ないけど。

Me? No.

R: Uh, I had a secretary once, She offered to give me an easement…on her left breast if I gave her Fridays off.

そういえばこの前、秘書から左の胸を触らせるから次の金曜日休みにしてってお願いされたなぁ(笑)

W: Don’t you dare tell that one till I come back. I have to go to the little girl’s room. Excuse me.

その話の続きはトイレから帰ってからにして(笑)ちょっと失礼。

C: I need to make a visit myself.

じゃあ私も。

その話の続きはトイレから帰ってからにして(笑)

チーニー氏はウィッパーと席を立ち、トイレに向かう。

席を立つウィッパー(右)とチーニー氏(左)

でもその時。。。。

え?なんで二人がキスしてるの?
はぁー? 何なの、あれ??

ウィッパーとチーニーがキスしている所を目撃してしまう。。。

この日のディナーは終わったが、チーニーが事務所を通して、二人で会いたいと申し込んできた。

これもしぶしぶ引き受けたアリーは二人だけのディナーで予想外に盛り上がり「この人、なかなかいい人かも。」と思ってしまう。

チーニーはアリーを家までお送り届、別れ際に軽いキスをする。

(キスしたところを目撃したのにねぇ。。)

チーニーはリチャードの事務所と契約することを決めた。

(女を武器にしたアリーの勝利!?)

クライアントをゲットした事務所はシャンパンで祝う。

しかしアリーは「チーニーとは仕事をすべきじゃない。」と進言する。

「なぜ?」と迫るリチャードにウィッパーとチーニーがキスしていたと漏らしてしまう。

リチャードは怒ります。

(アリーは自分の事を棚に上げておいて。。と思いますが。。)

必死であやまるウィッパー(左)と怒るリチャード(右)

R: Anything you have to say, say it… And briefly.

言いたいことがあるなら言えよ!! 手短に。。

W: I’m sorry. I’ve never done anything like that before.

ごめんなさい。こんな事初めてなの。

A: (証人として同席したアリー)So, why did you do it this time?

じゃあ今回は何故?

R: No. I’d like to hear the answer to that. Why did you do it?

そうさっ。俺も聞きたいね! なんでキスなんかしたんだよ!

W: I don’t know why.

私にもわからないの!!

R: That’s a lie.

そんなの嘘だね!

W: I could tell you. I just don’t know if you’d understand it.

言ってもいいけど。。わかってもらえるかどうか。

W: This handsome man that I barely knew just stepped up to me and…said, “you’re very veautiful woman. I know this is a ridiculous question, but would you mind terribly if I kissed you?”

知り合ったばかりのハンサムな彼が「あなたはとても美しい。こんなこと言うのはばかげてるのは分かってるけどキスしたらいけませんか?」って。

W: And I thought, “No, I wouldn’t mind. It would be nice.” see, 20 years ago I would have slapped his face, because stuff like that happened all the time. People would look at me. They would come up to me and…

その時思ったの「ええ、いいわね。。」 だって20年前の私なら、こんなことしょっちゅうだったから、ほっぺたひっぱたいてたわよ。でも今なら私を見たみんなは。。。

W: But now, I just thought….”How wonderful.” And I kissed him. And I’m sorry. Richard, because it’s not about you or us, and because I do love you.

でも今回は「なんて素敵なの?」って思っちゃったのよ。。。だからキスしたの。本当にごめんなさい。リチャード。あなたとの事なんて関係なかったの。あなたを愛しているわ。

怒り心頭で出て行ったリチャードは自分の部屋で落ち込んでいる。

そこにアリーがやってきて仲直りすることを勧めたが、リチャードの変なフェチ話を聞かされる。

リチャード:彼女の事が好きなのか、彼女の首のタルミが好きなのかよくわからないんだ!タルミはまだ完璧じゃないんだけど、すごい可能性を感じるんだ。

はぁ?。。。。タルミフェチ。。。

アリー:それは重要な問題ね。ウィッパーはトイレでまってるわよ。

トイレに戻るリチャード。。

個室に無理やり連れ込まれたリチャード
ほら、さわって。(たるみを)さわって、と首元を見せるウィッパー(右) 必死で我慢するリチャード。
あっああぁぁぁ。我慢できずに触ってしまうリチャード。もう訳がわかりません。

【解説】クライアントとのディナーで男女間のモラルの差がテーマになっています。軽い浮気をされてしまったリチャードは憤慨するも、ウィッパーのタルミ攻撃をうけてあえなく撃沈。

冒頭のディナーで「女を武器にする」という話は、話全体の布石となり、後ほどアリーもウィッパーも女の武器を使うことになります。

【単語+フレーズ】torture/拷問、あてつけ dare/敢えて(あえて) barely/かろうじて ridiculous/ばかげている

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