Green of you(利用価値のある)

ジェシカの元夫が開発した薬は重大な副作用があると訴えられた。ハービー達は上司であるジェシカの元夫の弁護を引き受けます。訴えの無効を主張するハービー達はどうなるか。

相手の弁護記録を提出するハービー

H: Jones versus Norco…Washburn versus Hawthorne incorporated…

ジョーンズ対ノーコ社や、ウォッシュバーンズ対ホーソン社の案件、、(があります)

H: Actually, seven cases that Mr. Church solicited lawsuits against pharmaceutical companies.

実際、チャーチ氏(相手の弁護士)は製薬会社を相手に7つの訴訟をしています。

ハービー(右)の説明を聞く相手の弁護士チャーチ氏(C)(左)

H: In each case, he was able to exact a settlement because the company knew that even if they won, a protracted battle would do more damage than settling.

しかし彼は、いずれの案件も和解に持ち込んでいます。製薬会社は勝つとしても、長引く裁判より(早く)和解したほうがダメージが少ないと考えるからです。

判事(J):証拠はありますか?

J: You have evidence of that?

裁判官:証拠はありますか?

H: Plaintiff number two in our case, Eleanor Baker. She also happens to be plaintiff number seven in Jones versus Norco.

(7案件のうち)2番目のエレノア・ベイカーがそうです。彼女は7番目のジョーンズ対ノーコ社訴訟でも原告になっています。

H: He’s recycling plaintiffs. That’s very green of you.

チャーチ氏は原告を再利用しているんです。彼にとって美味しい(利用価値のある)原告なのでしょう。

That’s very green of you.(チャーチ氏にとって美味しい原告何でしょう)

J: Mr. Church?

(判事がチャーチ氏に向かって)反論は?

私も証拠を提出させてください、とチャーチ氏。

C: Mr. Specter has his documents, I have mine showing that prior to FDA approval of his drug, Quentin Sainz’s company was on the verge of bankruptcy.

スペクター氏が資料を見せるなら、私にも見せたいものがあります。被告のクエンティン・セインツ社は、薬の承認を受ける前は破産寸前でした。それでも根拠のないクレームだとお考えですか?

被告の会社は破産寸前だったのです、と説明するチャーチ氏。

C: Three months after that drug hit the market, sales rocketed to $38 million a quarter, which is clear financial motive for falsifying clinical trials. Now, your honor, does that sound like a groundless claim to you?

承認された3か月後、薬は爆発的に売れ、四半期の売り上げは3800万ドルを記録し破産は免れました。薬の治験データの改ざんは財務上の問題を改善する大きな動機になります。

(小声で)財務情報をもらっておけと言ってあっただろう!

H: [Whisper] I told you to go over those financials.

(小声で)財務情報をもらっておけと言っただろ。

M: I asked him five times, he never gave them to me.

(小声で)5回も請求したけどもらえなかったんだ。

言ったけどもらえなかったんだよ!!

H: Your honor.

(ハービーが)裁判長、、、

J: Mr. Specter, you can question his tactics all you like at trial, but he’s right. That right there is financial motive for fraud this case is moving forward.

スペクターさん、あなたの相手の戦術に対する疑念は理解できますが、彼の言っていることも正しい。被告の財務上の動機として改ざんの可能性があるので、このケースは審理(=裁判)します。

このケースは審理します。(原告の訴えを認めます)

【解説】元夫を訴えられたジェシカ(上司)を救うため、ハービー達は相手の訴えを棄却するよう働きます。金儲け主義とも受け取れる相手の弁護記録を提出して棄却するよう訴えますが、相手の訴えが認められてしまいます。

表題にしたgreen of you についてですが、直前のセリフである「He’s recycling plaintiffs.」のplaintiffsの発音はどこかplant(プラント:植物)に似ています。recyclingという環境用語的な単語も出てきていることから、ハービーは「 That’s very green of you.」と言ったのかもしれません。いずれにせよこの場面では「うまみのある原告」「何度も使える、何度も生える」と言った意味だと判断しました。

【単語+フレーズ】solisite/勧誘する、仕向ける  settlement/決済、和解  protract/伸ばす、延長する、長引かせる  plaintiff/原告  verge/ふち(縁)、道の端、間際  groundless claim/根拠のないクレーム  tactics/戦術、作戦、戦略  fraud/改ざん、詐欺、偽造、搾取

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